宣言どおりニセ科学フォーラム2008の報告。


刺激的なタイトルに引かれ、このフォーラムには昨年から参加しています。
参加費無料、テーマ的にも全ての一般人が自己防衛や向学のために聴いておきたいと思われますが、
参加しているのは理科の先生や研究者、ニセ科学批判マニアな方が多い印象。一般のおばちゃんとかはほとんどいません。
さほど難しい内容ではありませんが、まあ確かに科学に無関心だったり、アレルギーのあるひとにはちょっときついところもあるかもしれません。


ニセ科学とは、みかけは科学的だけど、実は科学を装うだけで科学ではないもの、あるいは科学の手続きを踏んでいないのに科学を騙るものをいいます。
宗教やイデオロギーで捻じ曲げられた科学思想や、妄想や雰囲気だけの科学っぽいもの、もちろん、根拠がでたらめだったり不十分なのに、商売のためにでっち上げられた科学っぽいだけの詐欺紛いの売り文句も、ニセ科学です。
フォーラムの第一部では「ニセ科学問題の見取り図」として、そんなニセ科学全般を概説しました。


ニセ科学として取り上げられていたのは、水からの伝言マイナスイオンゲルマニウム/EM菌/ゲーム脳買ってはいけない/エコ/バイオシーパルス浄水器ものなどなど。血液型性格判断ニセ科学として取り上げられています。
マイナスイオンゲルマニウム浄水器ものなどはあやしさもあって、すぐにニセ科学として思いつきますが、血液型性格判断やエコといった、いまの生活に当たり前に浸透しているものもニセ科学なんですよね。
ちょっと偏った理科学者目線だなと違和感を感じましたが、よくよく考えれば確かに科学的な根拠は不十分です。


血液型と性格に関係なんてないという話は、一般にもよく知られていながら経験的にそこに関係はあるだろう、ということは世の中であまりにひろく常識になっているし、僕自身もまんざら間違っていない気がしています。
そのあたりは今後何かしら科学的な解明がされるかもしれませんが、それとは別に、知識として知っていながらも、科学的なものをなんとなく軽視したり無視して思い込みで判断していることは案外あるのかも、という危険さに気づかされました。
そんなあやふやさの延長上に、かつてのスピリチュアルブームがあり、EM菌を妄信するひとの存在があるとすれば、僕らはもう少し意識的に科学というめんどくさそうなものを理解する意識が必要そうですね。
ありきたりですがそんな感想を持ちました。

3に続きます。